大事な家の外壁塗装を施してもらうにあたって、その見積には気を付けるべくポイントがあります。外壁塗装は業者によって施工金額に差が出るのはどうしてでしょうか?適正な価格は施工金額の適正な価格の算出方法を知ることで算出できます。
施工金額の求め方
私たちは、家の延床面積は知っていても、塗装部分の面積はよく知らないのではないでしょうか?実は悪徳業者は、そこに付け込んで外壁や屋根の塗装部分の面積を大きくして見積を出すのです。
そういった業者に引っかからないためにも、施工金額の求め方を確認しておきましょう。
施工金額は下記の式で求められます。
施工金額=塗装面積×塗料単価
施工見積書を確認するポイント
ポイント1:面積の計算は適正か?
例:外壁や屋根はおおよそ坪数によって塗装面積がわかります。下記より40 ㎡
以上の誤差があった場合は問題視した方がいいでしょう。
20坪の場合の塗装面積は、外壁面積100~109 ㎡、屋根面積40~44㎡
30坪の場合は、坪外壁面積120~129㎡屋根面積 55~64㎡
40坪の場合は、外壁面積140~149㎡ 屋根面積75~84㎡
50坪の場合は、外壁面積165~180㎡ 屋根面積95~105㎡
ポイント2:塗料単価は適正か?
例:用いる塗料のグレードによって塗料の単価は変わりますが、下記の単価より2000円以上高い金額であった場合には、問題視した方がいいでしょう。
シリコンの合計単価:2,300~3,000円
ラジカル制御の合計単価:2,500~3,000円
フッ素の合計単価:3,800~4,800円
遮熱・断熱の合計単価:3,000~4,000円
光触媒の合計単価:4,200~5,000円
無機の合計単価:4,500~5,500円
ポイント3:最終施工金額は適正か?
例:延べ床面積30坪がごく一般的な建物ですが、そちらを例にした場合、一般的なシリコン系を用いて外壁塗装、屋根塗装をすると平均的な金額が出てきます。
その場合、外壁、屋根、付帯部分、高圧洗浄や足場をすべて入れてもおおよそ100万円なので、それ以上大幅に高い金額の場合は、問題視した方がいいでしょう。
悪徳業者は、平気で同じ物件に対して200万、300万の請求をするようなので注意が必要です。
見積書の構成
外壁塗装工事の見積書は、「このように書く」という指定が特にあるわけでもなく、それぞれの業者によって書き方に差がありますので、その見積書の見方をしっかり把握しておくことで不明瞭ではないかが、自分でわかるようになります。外壁塗装の見積書に、業者によっては○○一式という書き方しかしていない場合がありますが、それは不親切です。内訳がない場合は、しっかり書いてもらうことで、後々のトラブルから免れることができます。
見積書の構成内容は下記のように分けて記入されます。
1. 足場
開口部を除いた家の外壁面積で記入される場合が多いです。
2. 養生
自宅の窓、車、近隣の車に飛散しないようマスキングテープやビニールテープで養生を行います。
3. 洗浄
水を適当にかけて終わらせる業者もいるので、圧力は確認したほうがいいでしょう。
4. 外壁塗装・屋根塗装
内容面も下地処理はもちろん、下塗り、中塗り、上塗りとそれぞれに分けて記入されているのがベストで、各塗料名、塗料メーカー名も書いてあるか確認しましょう。
実際に、きちんと3回塗られているかも確認します。
確認ポイント
不明瞭な金額が発生していないかを確認しましょう。
諸経費
諸経費一式という書き方で済ませている場合は、その内訳は何なのか納得できるまで確認しましょう。
塗料の欄は統一されているか
例えば、屋根はアクリル、外壁塗装は最高級であるフッ素を使用のように屋根と外壁塗装のランクがあっていない場合、数年後にまた屋根だけ塗り替えるために高い足場代をかけることになります。ですから見込まれる耐久年数の合った塗料を用いて行うのがいいのです。
使用塗料名がわからない
使用する塗料やメーカー名が記載されていないことがあります。
確認してから、メーカー名を口でもし言われても見積書に記載されていないと納得できませんから、納得できるまで見積書は書き直してもらうつもりでいましょう。
一式という言葉が多い
「コーキング一式」というように一式という言葉のみで済ます業者がいますが、その内訳は何なのか「コーキング一式は、どこを何メートルコーキング補修してくれるのですか?」など聞いた方が良いです。
外壁塗装料金内訳
住宅構造、会社の規模による違いがありますが、材料費と人件費でおよそ55%かかります。
職人の人件費30%
塗料、養生、資材代25%
会社利益20%
営業経費15%
足場代10%
上記は、自社職人がいない業者他は当てはまりません。
会社の利益は約20%ですから、この利益から皆の給料、事務所のローン他引くとあまり残らないのが実情です。
ですから、基本は塗料など条件を変えずに割引をすると会社の利益がさらに削られてしまいます。ですが、依頼者の希望で塗料のグレードを落として値引きすることは可能です。
なんと限界を超えて値引きや割引を行う業者は、「材料費を安くするために塗料を水で薄めて使ったりする」という話があるほどです。
そして、それだけではなく、薄めることで塗料が非常に塗りやすくなることから人件費の節約や作業日程が短縮されるのです。
飛び込み営業から「今なら40%割引です!」などと説明を受けた、という相談もありますが、それは、もともとの高い見せかけの金額提示から割引をしてお得に見せるなど演出しているので注意が必要です。
まとめ
外壁塗装の際は塗料名が記入してあるか、それぞれが適正な価格であるかなど見方について記入しました。他での見積でおかしいと思った場合は、気軽にご相談ください。