外壁塗装コラム

2019-09-25 19:26:00
house_kekkan_jutaku.png

家のメンテナンスに重要な外壁塗装。かかる費用も小さい金額ではないので、しっかりした信頼できる業者に依頼したいところ。依頼する業者はどのように決めたらいいのでしょうか?

残念なことに外壁塗装は表面上では分からないことが多いので、手抜き工事もよくある話だそうです。お客様自身が最低限の知識や手抜き事例を頭に入れて回避していくしか方法がありません。今回はその確認方法を詳しくお話ししていきます。

外壁塗装の手抜き工事発掘ポイント

足場と養生の手抜き

足場は、しっかり組むことで隅々まで塗装することができますが、簡易的に組んで利益を出そうとする悪徳業者がいるので、気を付けなければなりません。
足場がしっかりしていないことで塗装の厚みが均一にならないことも多く、養生を疎かにすることで仕事の段取りが当然早くなるので、利益を出しやすくなるのです

塗料の変更

見積もりの時に決めた塗料ではなく、勝手に違う安価な塗料に交換している悪徳業者も存在するようです。異なる塗料であったとしても依頼人にはわからないのが現実だからなのです。

外壁洗浄・下地処理がいいかげん

高圧洗浄というものをご存じでしょうか?
この高圧洗浄をして、塗料を塗る前の外壁の汚れやゴミを落とすことで、壁と塗膜の密着度を高め、塗装がきれいに仕上がります。丁寧に外壁洗浄をすると、ほぼ1日かかってしまうので、かなり手間のかかる作業です。悪徳業者は、その手間のかかる作業を短時間で済ませいい加減にしたり、あるいは省いたりすることがあるようです。
また外壁塗装の下地処理は、その後の塗装をきれいに仕上げるためになくてはならない工程ですが、やはり業者によっては、その作業工程を適当に行ったり、ひどい場合は省いたりもするようです。

塗料の分量や希釈がいいかげん

塗料は決められた配合量があり、きちんと計算されて塗装に用いられます。しかしその作業をおろそかにすることで時間や手間、人件費などのかかる費用を浮かせる悪徳業者も存在します。塗料を薄めて塗るということは、本来なら外壁を守ってくれるはずの塗料の効果が十分に発揮できなくなるということですので、非常に困りますね。

悪天候でも作業をする

塗装工事にはいくつかの決まり事があり、「悪天候、つまり降雨時や湿度85%以上になった場合は塗装工事をしてはいけない」というものがあります。
その決め事を守らず、業者の勝手な都合で建物への配慮をしない悪徳業者がいます。
塗料に余分な水分が含まれてしまうので、塗膜の付着力不足になったり精度に影響を与えてしまいます。

既存外壁の補修、修繕を行わない

新しく外壁塗装をするときは必ず既存の外壁の補修や修繕を行います。
それをしないと、新規に塗装をしても外壁塗装や塗膜が長持ちしないからです。
時間、手間を惜しみ、費用がかからないように取り繕う業者は、手抜き工事の常習犯です。

しっかり乾燥させない

湿式工法を用いている塗装工事は、それぞれの工程の間で「乾燥」という時間をしっかり設けなければなりません。塗装してそれほど経過していないのにヒビ、膨れ、剥がれが見られることがありますが、それは乾燥時間を守っていないことの現れです。

塗装工程簡略化

塗装は、合計3回というのが一般的です。
「下塗り+中塗り+上塗り」の計3回を行うことが決まっているにも関わらず、回数を省いて利益につなげようとする業者がいます。短期間で劣化する原因となり、せっかくの外壁塗装が意味のないものになってしまいます。

塗装工事における手抜きの原因

依頼者が気付かない?

業者がいくら手抜きをしても、依頼者は作業そのものが細かいこともあり、気が付かないことがほとんどです。また、出来上がったばかりのころは、見た目にも差がないためよくわからず、数年後に影響が出るので、気がつくことになるのです。塗膜にヒビや、剥がれや浮きが発生して光沢も悪くなります。

下請け業者を依頼するから

請け負った業者が直接対応すればいいのですが、下請け業者に出すことでその下請けは、「請負い」という金額で対応しなければならず、下請け業者自身が利益を出すためには、どこかで利益を得られるように、手を抜かなければいけないし、材料代も安く済ませる必要があるのです。元請け業者は少ない金額で下請け業者に依頼をかけるため、「その金額内でやりくりして利益を出すには?」と、考えるのでしょう。
おのずと結果が見えてきますが、手抜き工事を行う業者のほとんどは、このようなパターンだと言われています。

まとめ

外壁塗装の手抜き工事防止策について見てきましたが、いかがでしたか?
業者の選定を間違えなければ問題ないのですが、これらの内容を知っていれば、いざというときの役に立つことでしょう。
業者に迷ってしまったら、地元にお店を構える業者に頼んでみるのが一番安心でしょう。
もし地元の業者が手抜き工事をしたら、街の中で悪い評判がすぐに立ってしまいますからね。くれぐれも悪徳業者だけには引っかからないよう、気をつけてください。