外壁塗装コラム

2019-10-12 15:16:00
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外壁塗装をする場合に、保証はどうなっているのかをしっかり考えたことはあるでしょうか?具体的な保証内容や保証期間は、価格と同様に重要なので工事を依頼する段階でしっかり確認しておく必要があります。事前に把握しておくことで思わぬトラブルを防ぐことができるでしょう。業者を選ぶ時の参考に紹介していきます。

外壁塗装の保証について知っておきましょう

外壁塗装を業者に依頼する場合、どのような保証があるのかを確認しましょう。

1.自社保証によるもの

業者自身が保証する内容です。内容は業者によって異なり、本当に親身になって定期的に様子を見てくれる地域の業者もいますが、一方では、注文を取りたいだけの理由から中身のない自社保証を掲げPRしてくる業者もいます。「どの部分を」「どんな状態を」保証してくれるのか、確認することが必要です。

塗装業者が保証し、1~10年の保証期間を設けています。外壁の膨れ、塗膜がはがれてしまった場合に保証します。

2.第三者機関によるもの

団体や組合の保証制度というものがあり、それに依頼先の外壁塗装業社が加盟している場合、その保証制度を利用することができます。外壁塗装業社が倒産した場合は?と不安になるはずですが、保証を受けることができます。

塗装業者が加盟している団体や組合が保証し、その保証期間は1~5年あります。サイディングの剥がれ、膨れについて保証します。

3.塗料メーカーによるもの

塗料メーカーによる保証ですが、こちらは、戸建て住宅においては塗料メーカー側が施工過程や施工品質まで管理することが困難なため、ほとんどがマンションのような大規模な建物に適用されます。

塗料を作っているメーカーが保証するもので、保証期間は1~3年です。塗膜のもちの確認、点検作業を複数回行うなどの保証です。メーカー保証はない場合が多いので期待はしないことです。

保証対象の条件について

  1. 申告が保証期間ないであること
  2. 保証対象になっている部分の申告であること
  3. 問題の状況が保証対象内であること
  4. 問題の状況が塗装業者にあること

保証対象から外れるもの

保証対象から外れてしまう例を確認しておきましょう。

  • 天災、火災、豪雨、台風などを含めた自然現象が原因のもの
  • 暴動、戦争、火災、爆発など不慮の事態が原因のもの
  • 依頼者側の原因によるもの
  • 対象部位以外の損傷
  • 依頼主の指示があって施した内容の原因
  • 工事請負業者と無関係なもの(増築関係、虫、ネズミなど)
  • 建築物の構造上の欠陥が原因のもの

倒産後でも保証は可能なのでしょうか?

基本的に倒産した業者からの保証は、受けることができません。

ですが、依頼した塗装業者が下記のように、第三者保証に加入していた場合は保証されます。

1.「ペインテナンス」日本塗装工業会「日塗装」

全国的な団体で、外壁塗装を任された業者が、この団体に加盟していた場合は、品質保証書が発行されます。約2,300社からなる団体で、よく「日塗装」という言葉を用いられ、一般社団法人日本塗装工業会の「ペインテナンス」は、国土交通大臣登録しています。

依頼した塗装業者が仮に倒産した場合であっても、最長5年間のアフターケアが受けられます。厳正な会員チエックが一般社団法人日本塗装工業会により行われ、塗装品質を保証された業者だけが入ることを許されるので、塗装品質においては非常に高レベルと言えます。

2.「長期性能保証」建築産業専門団体連合会(健専連)

「長期性能保証制度」は、建築産業専門団体連合会による内容です。建築産業専門団体連合会は、外壁の仕上げ、防水工事、内装工事など専門工事関係の38団体から構成される国土交通省土地・建設産業局所管における公益法人であり一般社団法人でもあります。所属事業者は約60,000社以上あり、大規模です。

「業者のミスが原因での施工後の問題発生を保証、費用補填する」という内容で、業者が加入する保証ですから、意味合いが違ってきます。よって業者の施工に問題がなければ、この保証は使えないのですが、逆をいうとそれだけ品質を保ったものを提供されることでしょう。また、施工業者が倒産した場合でも施工から10年間は保証を受けることができます。その際は金額の一部を客側が支払う必要が出てきます。

3.「長期性能保証」全国マスチック事業協同組合連合会

「長期性能保証」は巨大で知られるマスチック事業協同組合連合会によるものです。7地域事業協同組合で組織化されています。

JIS規格の条件をクリアした塗料を使用していて保証期間に剥がれない、ということを謳っています。保証期間は特別に定められていなく、塗料の質関係で決定します。保証される期間中の塗装問題については、組合や連合会が保証を約束するものになります。

まとめ

外壁塗装工事は安価ではできない工事ですし、わからないことは、そのままにせず、その場で業者に確認すべきです。施工後の保証内容や保証期間については充分理解して納得したうえで外壁塗装業者に工事依頼をするようにしましょう。