外壁塗装コラム

2019-10-31 00:50:00
外壁塗装の適切なタイミングについて

外壁塗装には施工の適切なタイミングや時期があります。これを逃すと想定外の出費となる場合があり、高額のリフォームを行う場合は注意が必要です。今回は適切な外壁塗装のタイミングと時期について詳しくご紹介していきます。

外壁塗装に適した時期

外壁塗装をする時はベストな時期というのがあります。

劣化症状が出ている時

劣化のサインは、業者に診断してもらうのが一番ですが、私たちでもある程度把握することができます。

劣化のサインについて

・様子をみるもの:△
・工事が塗装を検討するもの:〇
・至急対策したほうがよいもの:◎

で表してみます。

外壁の色あせ△

塗膜の劣化が考えられます。

チョーキング◎

紫外線や直射日光、風雨による劣化で、外壁を触ったとき、手に白っぽい粉が付くようになるのでわかります。塗料の耐久性がなくなっています。そのままにしておくと白アリも発生しやすくなるため、高額なリフォームが必要になる可能性があります。

塗膜の膨れや剥離◎

外壁の塗膜が剥がれていたり膨れている状態は、外壁の内部に雨水などが侵入してヒビ割れの原因になります。そのまま放置しておくと雨水も入り込んできて、カビができるだけでなく、住宅の強度にも影響を及ぼします。見積もりだけでも依頼しておいたほうがいいでしょう。

カビ・コケ・藻の繁殖〇

これらが繁殖するようになると塗装の劣化が進行します。自ら定期洗浄するか業者に依頼してきれいにしてもらうのがいいでしょう。

シーリング材(外壁間に注入されたゴムのようなもの)〇

シーリングがダメになると、そこから雨水も入るだけでなく、シロアリを呼び寄せることにもなります。リフォームが早まることになりやすいです。

ヒビ割れ(クラック) ◎

もし、0,3mm以上のクラックがあった場合は、早急な対策が必要になります。
そのまま放置しておくと雨水も入り込んできて、カビができるだけでなく住宅の強度にも影響を及ぼします。業者に見積もりを依頼してみましょう。

外壁塗装に適したタイミング

1. 築10年になったら

よく築10年が塗装の目安と言われますが、これには理由があります。
日本の住宅の全体の約8割は、窯業系サイディングボードという主成分がセメントの材料を用いて外壁塗装されています。この塗料の防水性は5~7年しかなく他の外壁材であったとしてもやはり防水効果は同様の年数しかないため、「築10年が塗装の目安」と言われるのです。

美観を保つため

風雨や紫外線により外壁は、色褪せたり劣化したり塗膜が汚れたりしますので、外壁塗装をすることで建物を新築時のように蘇らせることができます。

建物の保護

外壁塗装をすることで、風雨や紫外線から守ることができるのは塗料による塗膜のおかげです。建物の耐久性が高まるので、定期的なメンテナンスが求められます。

2. 劣化症状が出ているとき

先に述べた劣化の症状が出ているのに気がついたタイミングで行うのがおススメです。

3. 自分のライフステージに合わせて

結婚、出産、親との同居、住宅購入、引っ越し・・・などなど、ご自身の生活の変化に合わせて外壁塗装を行うと、気分的にもスッキリ気持ちよく次のステージに上がれます。

4. 一般的に外壁塗装に適した季節

春や秋に一般的に多い外壁塗装ですが、それは、外壁塗装をするのにも合致した時期でもあります。なぜなら、塗料を塗るのには気温が5度以下、湿度85%以上だと適さない、とされているからです。また、塗るたびに乾燥させるという作業が必要になるため塗料を重ねていきやすいかどうかはとても重要になるからです。さらには、乾燥させずに重ね塗りをすることは、剥がれの原因にもなるのです。

季節の状態

春:湿度が低いので外壁塗装工事には適しています。
梅雨:雨が降っていなくて適切な湿度なら問題はないのですが、降り始めると工事が長引くことになりやすいです。
夏:塗料の乾きが早く、伸びも良いのですが、仕事をこなす方は暑すぎる、また養生をするので窓を開けられないなど、依頼者側も大変です。
秋:台風の影響がなければ、施工はしやすい時期です。
冬:空気が乾燥しているので塗料の定着がよく、養生のために窓を締めていても問題がないのですが、日照時間が短いので作業時間が短縮されるだけでなく、雪などで工期が伸びる可能性も出てきます。

外壁塗装とリフォームは同時期にするとお得

外壁塗装をする場合の足場代は結構高く、15~20万円するのが一般的です。屋根塗装や室内リフォームに関しても外壁塗装が絡んでくることが多々あるので、外壁塗装の際に他の場所の修理や塗装の予定があるなら、一度の足場代で済ませる方がお得になります。

悪徳業者は天気を考えない

雨天の時期でも、実際に雨が降っていない天候であれば、天気さえ気をつけていれば塗装は行えます。ただ、雨天なのに数をこなして利益を上げようとする悪徳業者は、雨が降っている状態でもお構いなしで気にせず作業を進行しますから注意しなければなりません。ヒビや剥がれが引き起こされる原因になります。

まとめ

劣化状況や築年数による外壁塗装の時期やタイミングはその家それぞれです。
気になったときは、親身になってくれる良い業者に相談して診断を仰いでもらい、適切なタイミングで気持ちよくリフォームしましょう。