外壁塗装コラム

2019-11-25 17:46:00
雨漏りの修理と外壁塗装の関係

普段特に考えずに過ごしている外壁塗装ですが、何らかの時に見直して必ず考慮したいのが雨漏り対策や防水塗装についての内容です。雨漏りしたらどうしたらいいのか、防水塗装とはどんな方法で行うのかなどを見ていきましょう。

雨漏りしやすい外壁とは?

最近よく利用されるサイディング外壁(寒冷地では凍害は起こりやすい)は、ヒビが発生しないのでほとんど雨漏りの恐れがないのですが、セメントと砂を合わせた一般的なモルタル外壁は、乾燥によってヒビが生じやすく、ヒビから雨漏りが発生しやすいと言われています。

屋根材と外壁材の主原料

屋根材や、外壁材の主原料はセメントや金属です。
屋根材には、セメント瓦、コンクリート瓦、ストレート(コロニアル・カラーベスト)などがあり、全てセメントアルカリ性です。
外壁材には、窒素系サイディング、モルタル外壁があり、これらはセメントアルカリ性で金属製サイディング(ガルバリウム)は金属でできています。

屋根材や外壁材の表面を保護することが、屋根塗装や外壁塗装の主な目的で、塗料は、雨などの水分から守ってくれる役目を果たしています。
空気中には塵や埃、砂・土の埃、自動車などから排出された煤煙やそこに含まれる有害物質などが飛び交っています。しかし、それらは酸性の性質をもつことから屋根材や外壁材のアルカリ性に付着した場合、悪影響を与えたり、金属に付着した場合はサビの原因にもなってしまうこともあります。

外壁塗装で雨漏りは直るか!?

外壁塗装をしたからといって雨漏りが直るわけではありません。
原因が外壁にあった場合には有効ですが、そうでない場合もあるからです。
雨漏り調査をせずに外壁塗装をすると雨漏りがサッシや屋根からの場合、当然外壁塗装をしても雨漏りが直るはずはなく、ムダな出費となってしまいます。

また、屋根からの雨漏りとわかった場合においても、単純に屋根の表面を塗装しない方が良いのです。カラーベスト等の屋根材が一次防水、その下にアスファルトルーフィングという二次防水があるためで、仮に一次防水が割れたとしても二次防水のアスファルトルーフィングによって雨漏りをさせないという考え方があるのですが、屋根の雨漏りは二次防水のアスファルトルーフィングの破損の場合が多いからです。
その場合、単純に屋根の表面塗装をしても問題解決にはならないのです。

自分でまず室内点検をしましょう

屋根材におけるスレート、外壁材におけるモルタルや窯業系サイディングは、それ自体には防水性が低く、表面の塗膜が雨などの水分が染み込むことを防いでいます。
ですが、年数とともに屋根材、外壁材も水分を吸収すると膨張、乾燥すると収縮することから体積が変化し、そのことから脆くなっていく現状があります。

もし雨漏りかも?と心配になった場合は、写真をとっておくことをおススメします。
雨が降った場合に、その写真と比較してシミが広がっていないかを確認することで状態がわかります。
そのシミが雨降りの後に広がっているようなら雨漏りの可能性があり、濡れているだけならば結露の可能性もあり、その場合は対処の仕方も違ってきます。

雨漏りは業者に依頼

雨漏りを発見した場合には、速やかに信頼できる業者に依頼しましょう。

住まいにおける心配、不安と言えば地震・火災・台風・シロアリ・雨漏りなどがあげられますが、地震・火災・台風は、保険に入っていればカバーできますし、シロアリは定期的な薬剤の散布により免れることもできます。
問題は、雨漏りで、はっきりわからないからこそ不安にもなってくるでしょう。

ヒアリングの重要性

防水、雨漏り対策について業者とヒアリングすることは重要で、いつから雨漏りが発生したのか?小雨でもシミが広がるのか?どれくらいの頻度で雨漏りがしているのか?などをしっかり確認する必要があります。
屋根からなのか、ベランダからなのかなど仮設を立てることができ、実際に散水調査で実態を把握できたりするからです。
実際に建物を拝見して御見積りやご相談、目視、打診には、料金がかからないのでしっかり見てもらうことが賢明です。

散水調査をして見立て通りなのは90%ほどであり、残りの10%ほどは予想できなかった経路からによることがあるので、屋根からの場合だとしたら、当然ながら外壁塗装をしても問題解決にはならないということになります。

業者を選ぶ重要性

なかには、「雨漏りは外壁塗装をすれば、解決しますよ。」などといい加減な発言をする業者もいます。全国的規模で、新規参入業者が増えていることは喜ばしいことでありながら知識を持たない業者も多く存在することによる問題も多々あります。ですから、業者は慎重に選ぶ必要があります。

まとめ

雨漏りにより、家屋内部の柱や梁を濡らしてしまうと、シロアリの好む環境ができてしまいます。また、それだけではなく、雨漏りそのものは複雑で見た目だけでは原因が分からない場合がほとんどです。必ず信頼できるプロの雨漏り修理業者に依頼をするようにしましょう。